ツアー3年目に挑む藤田光里「超えなければいけない壁がある」 (3ページ目)

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

 だからこそ、2勝目にかける藤田の思いはかなり強い。今季の目標も「2勝目です」と言い切る。

「今季の目標は、2勝目です。それ以上の結果も求めていますけど、2勝目の“壁”を破らない限り、その先はないのかなって思っています。それだけ、その“壁”が厚いこともよくわかっています」

 その“壁”、2勝目を手にするためにはどうすればいいのか。藤田は、苦手なシチュエーションを克服することが近道であると、考えている。

「昨年から徹底して練習しているのが、ピンまで残り30~80ヤードくらいまでのショットを、その距離に合わせて正確に打ち分けることです。昨年は80ヤード以内の距離を残すと、そのホールはすべてボギーになるんじゃないかっていうほど、その距離のショットが下手だったんですよね……」

 微妙な距離のショットやアプローチが課題であると感じたのは、プロになってからだという。それは、藤田にとって大きな悩みだったが、容易に克服できるような課題ではなかった。そのため、昨季までは「基本的に無理。ピンに寄せられない」と考えて、その距離をできるだけ残さないように心掛けてプレーしてきた。だが、そうしたマネージメントを続けていては、コース攻略がままならないうえ、限界もある。

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