【木村和久連載】ゴルフの腕前はダイエットと同じ。現状維持でOK (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

「2歩前進、1歩後退」ならバンザイです。「1歩前進、2歩後退」も、ままアリです。ゴルフの腕前アップには、“下りのエスカレーターを上るがごとく”の勢いが必要です。

 練習のポイントは、やはりある程度集中しないと、ですね。2年前、私にもすごく叩いた時期があり、どのクラブで打っても、ヒール打ちか、シャンクになってばかりでした。超スランプで、ラウンドすれば「100」叩きのオンパレード。ゴルフ人生“最大の危機”を迎え、必死に練習しました。

 週5回くらい、トータルで10日ぐらいしたでしょうか。まず、叩く原因究明に3日ほどかかりました。素振りをして、残像をチェックすると、アウトサイドにテークバックして、そのままヒールにボールが当たっていました。「これは、あかん」と思いましたよ。

 直し方ですが、私の場合はテークバックを極端なインサイドに引いて、ヒール打ちを撲滅。クラブフェースにシールを貼って、どこにボールが当たっているか、確認しながらやりましたけど。それでやっと、その後のラウンドで、たまに80台が出るまでに復調したのです。

 なぜ自分の話を書いたかというと、やみくもに練習していては上達しないからです。テーマを絞り、曲げないとか、ダフらないとか、引っかけないとか、自分の弱点を具体的に克服しないと。しかも、その対処方法がわかっていないと、練習しても意味がないのです。

 やり方がわからないという方は、迷わずレッスンプロに相談しましょう。お金はかかりますが、そのほうが結果的に安く、短時間で課題が修正でき、うまく仕上げられますよ。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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