【木村和久連載】ゴルフの腕前はダイエットと同じ。現状維持でOK (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 ダイエットと一緒です。「痩せない」とグチるより、現状維持をしていることに感謝しないと。どうせ寒いうちは結果が出ませんから、2月に練習を開始して、多少うまくなるのが5月。絶好のゴルフシーズンに合わせるのがよろしいかと。

ゴルフもダイエットと同様、努力の成果がすぐに出ることはないと思いますよゴルフもダイエットと同様、努力の成果がすぐに出ることはないと思いますよ ゴルフは、日頃からやっていないと腕が落ちるスポーツですが、たっぷり練習した翌日でも、結構叩きます。朝、スタート前の練習で調子がよかったりすると、また叩く。逆に、練習場で調子が悪いと、ラウンドではそこそこよかったりします。

 何でこうなるかというと、ゴルフの腕前には連続性がないからです。

 プロの試合を見てもわかるように、4日間好調を維持するのは至難の業です。初日、スコア「64」を出してトップに立ったとしても、大概その選手は優勝しません。ましてやアマチュアなんか、前日の練習で「調子がいい」からと言って、その好調が続く保証はないのです。

 歴史上、最も偉大なプレーヤー、ジャック・ニクラウスの勝率は、全盛期で2割と言われています。つまり、30試合に出場して6勝。年間6勝もしたら、余裕で賞金王になれますね。でも、それだけ強い選手であっても、残り24試合は優勝していないわけです。

 また、優勝したプロゴルファーが、翌週の試合で予選落ちすることはしょっちゅうあります。ほんと、ゴルフは好調を維持させるのが難しいスポーツです。

 そんなゴルフの上達のために、我々はどういう気持ちで精進すればいいのでしょうか。

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