不安の中で得た2度目の栄冠。松山英樹は「この1勝で激変する」 (3ページ目)

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko text by Sportiva
  • photo by Getty Images

(優勝については)チャンスはあるかなと思うけど、優勝争いというプレッシャーがかかった状況で、今のようなしのぐゴルフではなかなか勝てないと思う。まあ、あまり高望みせずにやっていけたらな、と。それでも昨年、ここで負けたことはすごく悔しかった。それ以降、常に勝てる準備をしっかりしてきたつもりだったけど、なかなか勝つチャンスを作れなかった。そして今年になって、再びこの試合でいいチャンスが巡ってきた。そんな感じもしているので、昨年の悔しさを晴らせるようにがんばりたい」

 3日目は、これまで不調なショットをカバーしてきたパットが不振だった。1番(パー4)で9mのバーディーパットを沈めて幸先のいいスタートを切ったものの、以降は3パットを重ねて、ラウンド中も苛立ちの表情を隠さなかった。ただ、そんな中にあっても、この日はグリーンを外したのがわずかに2回と、ショットが冴えて「68」をマーク。10アンダーまでスコアを伸ばして、順位もトップと3打差の2位タイに浮上した。

「アイアンショットがだいぶ戻ってきたというか、なんとかグリーンをとらえられるレベルにはなったんで、それで何とか踏ん張れたと思います。逆に(この2日間と違って)今日はパットが入らなかった。それが、残念だったな、と。(パットは)そんなに悪くはないんですけど、3パットが増えると、不安にもなってきますからね。

(2位タイという)この位置は悪くないと思います。これだけティーショットに不安を抱えていたら話にならないかもしれないけど、最後まで優勝争いに加わっていけるようにがんばりたい。そうした状況の中でプレーできるのも本当に楽しみですから」

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