不安の中で得た2度目の栄冠。松山英樹は「この1勝で激変する」 (2ページ目)

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko text by Sportiva
  • photo by Getty Images

 ところが初日、前週と同様、言葉とは裏腹に松山は絶好のスタートを切った。10番スタートの2ホール目、11番(パー4)で7mのバーディーパットを決めると流れをつかんだ。1万5000人収容のスタンドがある名物ホールの16番(パー3)でも、「ショットが不調だったから緊張した」というティーショットをピンハイ2mにピタリ。大観衆の中でバーディーを奪って、さらに勢いに乗った。最終的には8つのバーディーを積み上げて(2ボギー)、暫定ながら()6アンダーでトップタイに立った。
※早朝、霜が降りた影響でスタートが1時間遅れて、日没により33名の選手がホールアウトできなかった。

「(ショットに関しては) う~ん......いいところも増えてきていると思うんですけど、不安を抱えながら打っている。それでも微妙なパットが決まってくれた分、スコアが伸びた。まあ、先週も初日はよかったですからね。そういう意味では、明日がカギになる。明日も出足からいいスタートが切れるように、しっかりと準備していきたい」

 2日目、心配していたショットがやや乱れた。しかし、アプローチとパッティングでしのいで、大きく崩れることはなかった。7アンダーとひとつスコアを伸ばして、トップと3打差の4位タイという好位置をキープした。

「(後半は風も強くなり)コンディション的にも少し難しくなりましたけど、自分の状態がよくないので、ほんとパーを取るのに一生懸命だった。ショットはぜんぜんですね。フェアウェーには半分しか行っていないし、たとえフェアウェーに行っても、そこから打ったショットがまともにピンまで飛んでいかなかった。その中で、よくこの順位に踏みとどまれたな、という感じ。

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