今年初戦はまさかの予選落ち。松山英樹を悩ます「微妙なブレ」 (3ページ目)

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko text by Sportiva
  • photo by Getty Images

(問題なのは)パッティング以外のところ。ショットからアプローチまで、一貫性がないというか、打ち方がバラバラだった。そこで何かひとつ、安定するものがないと......。結局、一発よくても、次のショットがうまくいかなかったりして、(スイングに)自信が持てなかった。それに、そうしたことを試合中にどう修正していくかが大事なんだけど、それもできなかった。そうすると、こうやって崩れてしまうのかな、という感じです」

 試合前から心配していたショットの悪さに泣いた松山。ただ、その点に関しては想定していたからか、予選落ちの結果にも意外とすっきりした様子で、頭の中の意識はすでに次戦へと移っていた。

「これだけショットが悪ければ、この順位になっても仕方がない。このあと、しっかり練習して(いろいろなことが)修正していけたらいいと思う。何にしても、ショットの練習はしたい。また、試合の結果がすべてですから、(オフの練習の成果が)そこにつながらなかったということは、やらなくてはいけないことはたくさんあるということ。まあ、早く試合が終わったら終わったで、逆にそれらのことができる。来週(の試合)に向けても、いい準備ができると思います」

 松山の2016年初戦は、不本意な結果に終わった。しかし彼が、技術的にも、肉体的にも、精神的にも、自身のピークを持っていきたいのは、4月のマスターズ、そしてその後のメジャー大会のはずである。現状では、そこに向けて課題を修正しながら、徐々に調子を上げていくことが大事になる。その動向をうかがう意味でも、過去2年連続で優勝争いを演じてきた、次戦のフェニックスオープン(2月4日~7日/アリゾナ州)でのプレーぶりが注目される。

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