【木村和久連載】「意識高い系」のゴルファーになっていませんか? (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 以前、どこぞのプロアマ競技で一緒になった方の中には、聞いてもいないのに「生涯90台以上は叩かない」という人がいました。見た目はなかなかの好青年で、お洒落だし、フォームもきれいだし、「これはひょっとして、本当にうまいのかなぁ」って思いました。

 ところが、プロアマ競技で緊張したのか、その好青年はあり得ないシャンクとか打ち始めて、「おかしいなぁ......」とか言って何度も首をひねりながら、顔面蒼白になっていました。

 上がってみれば、限りなく「100」に近いスコアを叩いて、しょげまくり。それでも、私よりスコアが上ですから、笑えます。いつもどおり、へらへらしている私の立場はどうなのよ、と言いたいです。

 好青年は「結構練習したのにぃ~」と悔しそうでしたが、私から言わせれば、プロアマ競技は"慣れ"です。プロと初めてラウンドすれば、そりゃ緊張します。なのに、事前にでっかく吹いてしまったから、自分でプレッシャーを背負うことになったのでしょう。

こうした「意識高い系」の方、あなたの周りにもいませんか?こうした「意識高い系」の方、あなたの周りにもいませんか? というわけで「意識高い系」は、自分を大きく見せてしまいがち。でも、ゴルフって、すごく低い位置から語ったほうが楽なんですよね。

 私も、ゴルフをやり始めて25年、一時はシングルにもなったし、ベストスコア「75」を出したこともあります。が、いまだに年に1、2回は「100」を叩きます。先週も、辛うじて100を切った「99」でした。

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