【木村和久連載】昔ロングが今ミドル。飛距離の伸びが止まらない (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 現役のトッププロとは別に、かつて活躍したプロやレッスンプロとなると、一緒にラウンドしたとしても、ほんの少しだけ我々に近いスコアになります。ただ逆に、そういう方々は「70台」は必須といったようなプレッシャーを抱えていて、80台が近くなったりすると、真剣そのものです。

 プロは死ぬまでプロ。叩いちゃいけないのが"宿命"ですかね。

 さて、プロゴルファーの飛距離ですが、最近の飛ばし屋はドライバーで平均300ヤードという世界に入っています。何を食べると、そうなるのか? まったく見当がつきません。

 一方で、トップアマの飛距離はどうでしょう。アマチュアでも、全国的に有名な方は結構飛ばします。

 以前、北海道クラシックゴルフクラブ(北海道勇払郡安平町)で行なわれた日本アマチュア選手権を取材したときのことです。実は、たまたま知り合いのクラチャン(各ゴルフ倶楽部で開催されているクラブ選手権の優勝者)が出場していて、びっくり仰天。その成り行きを見守っていました。

 結局、知り合いのクラチャンは、残念ながら予選で敗退してしまったのですが、そのときに彼が「ドライバーは250ヤード飛ぶけど、ここじゃあ、あと20~30ヤード飛ばさないと上位に行けない」と言っていました。その後、彼は飛距離アップに成功し、関東月例(関東ゴルフ連盟主催の月例競技)でも優勝。トップアマとして、常に好成績を残していますけどね。

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