【ゴルフ】比嘉真美子&堀奈津佳、シード落ち危機の「自己分析」

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook

 衝撃的なプロデビューを飾って、周囲の期待は一気に膨らんだ。比嘉はその期待に応えようとし過ぎたあまり、自らの成長リズムを乱してしまったのかもしれない。

 しかし今、彼女は“原点”に立ち返った。一歩ずつ階段を上がっていくことで、少しずつ光が見えてくるはずである。そしてその先に、持てる才能が再び開花する日が待っているに違いない。

今季は苦しい状況がずっと続いている堀奈津佳。photo by Sueishi Naoyoshi今季は苦しい状況がずっと続いている堀奈津佳。photo by Sueishi Naoyoshi 一方、比嘉と同様、2013年にツアー2勝を挙げて、一気にブレイクした堀奈津佳も、今季は思わぬ苦境に立たされている。出場28試合で予選通過は6試合だけ。賞金ランキング98位(獲得賞金305万円)と、2年間保持してきたシード権獲得には程遠い状況にある。

 堀もまた、ショットの乱れが不調の原因だと語った。

「開幕戦から、得意のショットがまったく安定しなくて……。それで、ショットの悪いところを直そうと、ひとつのことばかり練習していたんですが、そのうちに全体のバランスが悪くなってしまったんです。そうすると、他にも直したいところが見つかって、結局どこから手をつけていいのかわからなくなってしまって……。(修正するための)整理の仕方を間違えてしまったんだと思います。

 あと、ショットをよくするために、技術面の修正はさまざまな方法を考えて、いろいろなことをやってきたんですが、ゴルフは技術だけじゃないですよね。気持ちの面がすごく大事じゃないですか。要するに、そうしたトータルのバランスが重要だと思うんですが、それが今季はうまく保てなかったんだと思います」

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