【ゴルフ】比嘉真美子&堀奈津佳、シード落ち危機の「自己分析」 (2ページ目)

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook

 迎えた2013年シーズン、プロツアー本格参戦1年目ながら、比嘉はいきなりツアー2勝をマーク。「大物」と称されるにふさわしい活躍を存分に披露した。海外メジャーの全英女子オープンでもベスト10フィニッシュ(7位タイ)を飾るなどして、同年の新人賞のタイトルを総なめ。その存在を世の中に知らしめるとともに、誰もがその後の比嘉の飛躍を信じて疑わなかった。

 だが、プロ3年目の今季、比嘉は非常に厳しいシーズンを送っている。出場30試合中、予選通過は7試合のみ。5月のリゾートトラストレディス(5月29日~31日/山梨県)からは出場17試合連続予選落ちという屈辱も味わって、11月9日現在(以下同)、賞金ランキングは96位(獲得賞金338万3500円)と低迷。シード権獲得はほぼ絶望的な状況にある。

 いったい、彼女に何があったのか。

「練習ではうまくいくショットが安定しないんです。(試合になると)狙ったところにボールが飛んでいかなくて......」

 現状に甘んじるすべての原因は、そのひとつしか考えられない、と比嘉は言う。

 春先からすでに調子はおかしくなっていて、ティーショットが安定しないことで、セカンドショットがグリーンに乗らない。それがそのまま、以前から強化してきたアプローチやパッティングにもつながらず、すべてのプレーがかみ合わなくなってしまったという。

 また、流れが悪いときは、苦難が重なるものなのか、9月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン(9月25日~27日/宮城県)を終えてからは、左ヒジを痛めて休養を余儀なくされた。じん帯と骨がはく離した状態にあって、メジャー大会の日本女子オープン(10月1日~4日/石川県)を含め、終盤戦の大事な3試合を欠場した。

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