【ゴルフ】逆襲の香妻琴乃。シード権より「目指すは優勝」

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

 たまらず、6月末に前半戦を終えると、香妻はトレーニング方法を見直した。それまで、腰の痛みに耐えられる筋力をつけるトレーニングを重点的に行なってきたが、その時間を減らして、負荷も軽くした。代わりに、ショットやパットなどの実践的な練習に時間を割いた。それが、いい流れを生み出した。

「(後半戦のスタートとなる)サマンサタバサガールズコレクション・レディース(7月17日~19日/茨城県)の頃から、腰の痛みが少しずつ和らいできたんです。それからパッティングも、ニトリレディス(8月28日~30日/北海道)あたりから、いいストロークができるようになりました」

 ニトリレディスでは、単独10位でフィニッシュ。今季初のトップ10入りを果たした。以降、好不調の波がありつつも、いいときは優勝争いにも顔を出すようになった。日本女子オープン(10月1日~4日/石川県)で6位タイ、スタンレーレディス(10月9日~11日/静岡県)では5位タイと、2週連続でトップ10入りした。

「ここに来て、パットがすごくよくなってきたんです。(2週連続トップ10入りしたときは)すごくいい手応えがあって、自分の思ったところに打てていました。グリーンを外したときのリカバリーもよくなってきて、(ショートゲームにおいては)自信を持って打てるようになってきました」

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