【木村和久連載】アマチュアが憧れる「プロアマ」の実態 (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 その際、私は「すげぇなぁ~」と感心しつつも、「ひょっとして、その大観衆の目の前でオレたちも打つの?」って、「あれぇ~、チョロったら死んだふりをするしかないな」なんて、不安な思いを浮かべていました。が、様子をうかがっていると、リー・トレビノが打つや、ギャラリーはそのまま大移動。我々の順番が来た頃には、ギャラリーは皆無となって、妙にホッとしつつも、一抹の寂しさを感じたものでした。

 さて、派手なプロアマ競技ですが、プロがアマチュアと親睦を深め、スポンサーの支援をがっちりとつかむのが、一番のコンセプトです。そのスポンサーありきのトーナメントですが、最近は男子の試合数は激減していますね。一方、女子は超人気で、今なお年々試合数が増えています。スポンサーサイドからの評判がよく、ギャラリーサービスも万全と好評です。

 それは、なぜでしょう?

 以前、女子のメジャートーナメントを見に行ったときのエピソードを引き合いに出したいと思います。

 その試合の最終日、終盤を迎えて、あまり有名じゃない外国人選手のふたりが抜け出して、完全にどちらかが優勝する、という状況でした。すると、クラブハウスの近くでは、日本人の人気プレーヤーによるサイン会が始まっていました。

 マナーとしては、試合の途中にどうなんだろう、と思っていましたが、ギャラリーの多くはつまらなそうにしていたので、長蛇の列ができて盛り上がっていました。結果的には、サイン会をやって正解でした。

 加えて、女子プロツアーでは、プロアマも行き届いていて、何より選手の愛想がいいのが、スポンサーさんにとってはうれしいようです。このように、女子プロツアーの、ギャラリー&スポンサーに対する配慮は完璧です。

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