松山英樹が米ツアーを総括「最後に優勝への手応えが得られた」 (3ページ目)

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko text by Sportiva
  • photo by Getty Images

 米ツアー本格参戦2年目の今季、勝利は飾れなかったものの、松山はトップ10フィニッシュが9回(昨季は4回)、獲得賞金は375万ドル(約4億5000万円)に達して、賞金ランキングは15位(昨季は27位)と、昨季以上の成績を収めた。そんな今季を振り返った際も、松山は先を見据えて、前向きに語った。

「(今季は)いい意味でも、悪い意味でも『普通だった』って感じがする。そうした中、やはり優勝を目指しているので、それがなかったのは残念。優勝に手が届かなかったのは、何が足りなかったのか、優勝するためには何が必要なのか、これからしっかりと考えをまとめて、来シーズンにつなげていきたい。

 ともあれ、勝てなかったのは残念ですが、(自分の中で)いいモノは見つけられた。昨年の今頃は(勝つために)何をすればいいのか、まったくわからなかった。技術的にもそう。でも、今季はシーズンの最後のほうになってきて、それがわかってきた。バーディーをどんどん取っていかなければいけないと思うし、(勝つために必要な)いろいろな課題が見つかった。そういういい兆しがあるので、来季に向けてしっかりと仕上げていきたい」

 今季は大きなケガもなく、「(昨年に比べて)技術的にはだいぶよくなっている」と語った松山。肉体的にも、技術的にも、この2年で着実に進歩しているのは間違いない。そのうえで、どうすれば結果を出せるのか、優勝するには何が必要なのか、松山にはそれがはっきりとわかったようだ。

 10月15日から早くも新シーズンが幕を開ける。松山の“3年目の飛躍”へ、期待は膨らむばかりだ。

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