【木村和久連載】新品か中古か。近年のゴルフ用品買い替え事情

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 アイアンはどうでしょうか。

 最近のアイアンセットは、5番から9番までぐらいが主流です。私なんて、7番から9番までの3本しか持っていないほどです。ピッチングからはウェッジ扱いで、用途に応じていろいろ変えています。

 昔みたいに、3番からサンドウェッジまで、アイアンを同じブランドでそろえることはありません。アイアンのマーケットは、ユーティリティーとウェッジにとられてしまっています。だから、アイアンを頻繁に買い換えるような人は、なかなかいないでしょうね。

 結局のところ、ギアは進化していますが、その進化の恩恵を得るのは、プロか、トップアマです。我々アマチュアゴルファーは、ナイスショットが少ないので、正直言って、どのクラブも大差はないんです。よく「クラブを買う前に練習しろ」と言われていますが、まあ、そういうことになります。

 消耗品ですが、ボールも同様です。新作が出だからといって、飛びつく人は減っているんじゃないでしょうか。

 そういえば、以前プロと一緒に、ボールの種類によって、これだけ飛距離が変わるし、スピン量もこんなに違うという、ボールの比較記事の企画をやったことがあります。プロの打つ、性能のいいボールはすごく飛ぶし、ピタッと止まりました。でも、私が打つと、あまり違いは出ませんでした。

 アマチュアは、ディスタンス系(飛距離重視)か、スピン系か、こだわるのはそれぐらいで十分でしょう。

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