【ゴルフ】米ツアー進出? イ・ボミが賞金女王の先に見据えるモノ (5ページ目)

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

「ただ、基本的なベースは、これからも日本ツアーに置きたいと思っています。その中で、もしも賞金女王になれたら、海外メジャーには積極的に挑戦していきたいですね。来年開催されるリオデジャネイロ五輪にも出たいという気持ちがあります。(韓国人選手の)層が厚いので、出場するのは難しい状況にありますが、最後まで諦めていません。

 それで、『米女子ツアーに挑戦するのか?』と思う方もいるのかもしれませんが、私は日本ツアーが大好きです。日本のゴルフの環境のよさを、すごく気に入っています。それを、理解してもらいたいと思っています。プロゴルファーなら、よりよい環境でゴルフをすることに幸せを感じるのは、当然のことですよね?

 私は韓国人で、母国の韓国では常にたくさんの方が応援してくれて、支えてくれています。帰国したときには、いつも多くの方々が温かく迎えてくれるんです。韓国を離れてプレーしているのに、本当にありがたいと思っています。そして今では、海外の日本でも多くの方々が応援してくれるようになりました。これには、すごく驚いているんですよ! そんな中でプレーすることの楽しさや幸せを、今存分に味わっているところです。これからも、ゴルフをすることに幸せを感じながら、プレーしていきたいです」

 人気選手ゆえ、今後のイ・ボミの動向については、日本、そして韓国メディアでさまざまな憶測が飛び交っている。本人にとって、それは本意ではない。だからこそ、彼女はそのことについて、今思っている正直な気持ちを熱く語った。

 先のことはともかく、今確かに言えることは、イ・ボミが、韓国、そして日本を代表するゴルファーへと成長したこと。そして、これからも多くのファンに愛されるプレーヤーであり続けたいと思っている、ということだ。まずは、彼女が悲願を達成することができるかどうか、その過程をじっくりと見守っていきたい。

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