メジャーの壁にぶつかっている松山英樹に必要な「フローゴルフ」 (3ページ目)

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko text by Sportiva
  • photo by Getty Images

 巻き返しが期待された4日目は、立ち上がりからつまずいた。2番から4番まで3連続ボギーを喫した。その後も、8番(パー4)でダブルボギーを叩くなどして、4日間で初めて「74」とオーバーパーを記録。結局、37位タイまで順位を下げて、今季のメジャーでは最も悪い成績に終わった。

「(最終日は)すべてがよくない方向から入ってしまった。やっぱり(不調な)ショットが原因なのかな、と思う。それに今日は、昨日(3日目)のトリプルボギーを引きずっている感じがずっとありました。それが、プレイに出てしまったのかも……。

 今年のメジャー? 4つとも予選を通れたことはよかったけれども、自分が目指しているのは、そこじゃない。でも今季は、上位に行く選手と差があるところからスタートして、優勝争いに加わっていけなかった。(米ツアーで)もっともっと優勝争いに絡んでいって、メジャーでも戦えるように、しっかりと経験を積んでいきたい」

 今季最初のメジャーであるマスターズで、5位という好成績を収めた松山。おかげで、その後のメジャーでは常に勝利を期待されてきた。しかし、全米オープン(18位タイ)、全英オープン(18位タイ)、そして全米プロと、随所に見せ場は作りながらも、栄冠を手にするまでには至らなかった。そこには、「“メジャーの壁”がある」と、ゴルフジャーナリストの三田村昌鳳氏は言う。

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