【木村和久連載】ゴルフ場と携帯電話の、切っても切れない関係 (3ページ目)
さらに、スマホは万歩計の役割を果たし、スコアカードの代わりにもなり、距離計測、コースガイドなどにも使えます。スコアカードの代わりに使っている人は、毎ホールごと、本当にせわしないですよ。手書きのほうがなんぼ楽かって思いますが……。
今やラウンド中にも欠かせないスマホですが、最低限のマナーは守りたいものです。 結局のところ、多機能のスマホの浸透が、携帯電話問題を見事解決(?)してくれました。なにしろ、スマホのヘビーユーザーは、起きている間、ずっといじっているんですから。高級レストランでさえ、スマホで写真を撮るというか、高級レストランだからこそ、写真を撮る必要があるんだそうです。
その論理で言えば、たまのゴルフ場は、周囲は緑の木々に囲まれて、ロケーション抜群です。ゴルフ場だからこそ、スマホで写真を撮るべきと思っているんじゃないですか。これが今の、ごく普通の人の考えのようです。
現在は、スマホを片手に、ピンまで何ヤードなんてやっているわけです。パーを取れば、写真をパチリ。もはや、スマホはラウンドの必需品になりつつある、そんな感じですか。
もし、太宰治が今の世でゴルフをしたら、きっとこう言うでしょう。
「ゴルフ場には、スマホがよく似合う」
※太宰治の短編「富嶽百景」の一節に、「富士には月見草がよく似合う」という名文句がある。
木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。
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