【ゴルフ】前半戦とは「違う」堀琴音。大型新人がついに爆発の予感

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

 序盤戦とは一転して、成績が安定してきた堀。大きな要因は、パットにある。序盤戦の不振の原因も、すべてはパットにあったという。

「今年は、最初からショットは悪くないんです。結局、前半戦で結果がついてこなかったのは、パターがほとんど入らなかったからなんです。パッティングだけ、どうにかしたいという思いで、ここまでやってきました」

 そうして、ずっと悩んできたパッティングが徐々に上向き始めたのは、フジサンケイレディス(4月24日~26日/静岡県)のときに、パターを変えてからだった。

「あまりにもパターが入らないので、ピン型からマレット型に変えたんです。それから、例えば10mくらいのロングパットでも、以前は3mくらいオーバーすることが多かったんですが、今ではそれがなくなって、それなりに距離感が合うようになってきました。あと、引っ掛けて押し出すこともなくなりました。前半戦は、1~1.5mのパットを外すことも多かったんですけど、それもなくなって、(パッティングは)だいぶよくなってきました」

 パッティングが安定し始めて、成績が安定してきた堀。パーオン率は70.1923%で全体の5位(7月27日現在。以下同)と、もともとショットの精度は高いだけに、いまだ全体の58位という平均パット数(1.8508)の数字がさらによくなれば、上位争いはもちろん、ツアー優勝の現実味も増してくることだろう。

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