【木村和久連載】私が「生涯レギュラーティー宣言」する理由 (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

アマチュアなら、レギュラーティーからプレイして、ゴルフを楽しめばいいと思うんですけどね……。アマチュアなら、レギュラーティーからプレイして、ゴルフを楽しめばいいと思うんですけどね……。 それでは、何で「バックティーでやろう」と、誘ってくる人がいるのでしょうか。それは、単に自分は飛ぶので、有利な状況に持ち込んで、勝ちたいだけです。だって、飛ばない人で「バックティーでやろう」なんて言う人、見たことないですから。

 あと、ゴルフ業界全体の“飛距離アップ主義”でしょうか。とにかく、「これは飛ぶ!」と言ってやれば、ドライバーやボールなどの商品が売れるからです。その延長線上に、飛ぶ証として、「いつかはバックティーからラウンド」という思想があるのです。

 ですから、私のように「飛ばなくていい」という考えは、ゴルフ業界においては、危険思想の持ち主となります。だって、それを言っちゃ、おしまいですから。

「ゴルフにおけるティーグラウンドの選択権は、上手い人、すなわち飛ぶ人にある」――そういう暗黙のルールがあるようです。

 強き者がますます有利になるって、なんかおかしくありませんか?

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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