【木村和久連載】私が「生涯レギュラーティー宣言」する理由 (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 しかしながら、ゴルフは飛ばない人もそれなりに楽しめる、ティーグラウンドを選択できる制度があります。それを使わないテはありません。

 例えば、バックティーで430ヤードのドッグレッグコースに臨むとします。その場合、コーナーにあるバンカーまで250ヤード。その辺のアマチュアでは、なんぼ打ってもかすりさえしませんが、390ヤードのレギュラーティーからならば、バンカーまで210ヤードと、アマチュアにとっては、ちょうどいい距離加減です。ドライバーがちゃんと当たれば、バンカーに突入、見事設計者の意図を汲(く)む、ゴルフと相成ります。

 バックティーとレギュラーティーの違いは、ティーグラウンドの位置です。

 もし飛ばし屋と、そのバックティーから430ヤードというミドルホールを一緒にラウンドすると、ティーショットでおよそ30ヤードは置いていかれますかね。それが、セカンドショットでハンデとなります。飛ばし屋は、残り180ヤード。ミドルアイアンで届く距離です。片や、こっちは残り210ヤードと、物理的に2オンはしません。これじゃ、ゴルフはつまらないですよね。

 でも、レギュラーティーで打った場合、ティーショットをいいところに置けば、セカンドショットからはかなりいい状況でプレイできます。うまくすれば、2オンも可能かもしれません。第一、グリーン周りなんか、バックティー使用時と条件は100%一緒です。当たり前っちゃ、当たり前ですけどね。

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