【木村和久連載】ゴルフ場では思わぬ「事件」が常に待っている!?

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 同じく伊豆で……って、私にとって伊豆は“鬼門”なんですかねぇ……。また別のメンバーたちとゴルフをしていたら、休日だったのでコースは“大渋滞”。ハーフを回り終えるのに、3時間半くらいかかっていましたか。

 そこで、あまりにも待つから、ホールとホールの合間で一緒に回る友人のスイングチェックをしていたんです。そうしたら、次のティーグラウンドに、後ろの組のオッサンらがカートで乗りつけて、「おまえら、レッスン行為禁止だぞぉ~! さっさと打てよ!!」と、怒鳴り込んできたわけですよ。

 別にウチらが渋滞を起こしているわけではないので、これにはそのコースのメンバーである友人がキレましたね。「(前が)詰まっているから、待っている間、(スイングを)教えていただけだろう。だったら、おまえら先に行け!」と、文句をつけてきたやつらを、わざと先に行かせたんです。

 それからは、こちらの大反撃。後ろからプレッシャーをかけまくって、前に行ったやつらは、ホールごとのプレイが終わると、雲の子を散らすように全速力で走り去っていきました。ウチらとなるべく顔を合わせないようにしていたんですね。結局、先に行っても渋滞が解消されることはなく、次のティーグラウンドでは鉢合わせするわけですから、その怒鳴り込んできた人たちは、かなりバツが悪そうでしたよ。

 というわけで、ゴルフ場って、意外と思わぬ“ドラマ”が生まれます。最近では、池で溺れたり、カートでケガしたりといった、悲惨な事故があちらこちらで起きています。ゴルフは興奮するので、アドレナリンが出まくりです。だから、あり得ないことが起こりやすいんだと思います。くれぐれも、注意してプレイしてくださいね。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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