小林浩美会長に聞く「なぜ今、女子ゴルフが大人気なのか?」 (4ページ目)

  • 柳川悠二●文 text by Yanagawa Yuji
  • 甲斐啓二郎●写真 photo by Kai Keijiro

―― それは1996年から2011年1月まで会長を務めた樋口久子氏の頃からですか。

小林 いえ、1994年の清元登子会長からです。高校や大学を卒業してすぐ活躍するプロゴルファーは、社会性が身についていません。そこで清元会長が、新人プロはもちろん、選手をはじめとする会員に対して3日間のセミナーを開催し、ルールの勉強は当然として、社会人としての振る舞いやマナーを中心とした様々なことを、各専門家をお呼びして教育してもらいました。樋口会長時代に地盤を固め、私もそれを引き継ぎ、今はソーシャルメディアの利用法など時代に沿ったものも指導しています。20年間の取り組みで、ようやく成果として表れてきたのが今だと思います。

―― 盛況だからこそ、将来に向けて危機感を抱く一面もあるのではないですか。

小林 <実るほど頭を垂れる稲穂かな>。このことわざを今年開幕戦前のミーティングで選手たちと共有しました。これからも女子プロゴルフツアーがますますスポンサーはじめ全国のゴルフファンの皆様に応援していただけるように努力して参ります。

<インタビュー後編に続く>

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