小林浩美会長に聞く「なぜ今、女子ゴルフが大人気なのか?」 (2ページ目)

  • 柳川悠二●文 text by Yanagawa Yuji
  • 甲斐啓二郎●写真 photo by Kai Keijiro

―― 2012年から、賞金ランキングとは別に、ポイント制のメルセデスランキングを導入し、最優秀選手(Player of the Year)を年末のLPGAアワードで表彰しています。その目的を教えてください。

小林 大会ごとに賞金の多寡があるために、優勝賞金の高い大会で優勝すれば賞金ランキングも大きく上がります。それとは別に、多くの大会に出場して好成績を残し続けた選手をポイントによって評価することで、賞金女王とはまた別の優秀選手を決めたいと考えました。最優秀選手には賞金500万円と、副賞としてメルセデス・ベンツ車両などが贈呈される。選手のモチベーションは高まるし、能力をさらに引き出すツールとして導入しました。

―― 現在は、39週におよぶシーズンに37試合が行なわれています。今後、さらに試合数を増やすことは考えられていますか。

小林 スケジュール上は39試合の開催が可能ですが、いろいろな状況から判断して、今は37試合がベストだと考えています。

―― ゴルファー個人の人気ではなく、競技自体に魅力があるから、人気選手が海外に飛び出して行っても、それほど国内ツアーに影響がないのではないでしょうか。

小林 選手の海外流出による影響は、私たちも心配でした。しかし、その影響はまったくないわけではないけれど、危惧したほどではありませんでした。やはり、たくさんのご支援があってツアー自体にも魅力があるからだと思います。

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