J・スピースが明言。松山英樹のメジャー制覇の「現実味」 (2ページ目)

  • テレビ朝日 全米オープン取材班●構成 text by tv asahi US open crew
  • photo by Getty Images

 日本から参戦する藤田寛之(46歳)も、大会前には「平常心で挑む」と話していたが、練習ラウンドを消化して、コースの対応に苦慮。5度目の全米オープン挑戦ながら、過去との違いに面食らっていた。

「18ホール、すべて違う顔をしているというか、毎ホール難しい。(全米オープンは)いつもそうだけど、気が抜けるホールがないし、本当にすごく難しい」

 そうした状況にあって、淡々と練習ラウンドをこなしていたのが、日本人初のメジャー制覇が期待される松山英樹(23歳)だ。

全米オープンに向けて、入念な準備をしてきた松山英樹。全米オープンに向けて、入念な準備をしてきた松山英樹。 今季の松山は、トップ10フィニッシュが8回と、とにかく抜群の安定感を誇る。この数字は、今年のマスターズ(4月9日~12日/ジョージア州)を制したジョーダン・スピース(21歳/アメリカ)の9回に次ぐ記録だ。

 その安定した成績を支えているのが、飛んで曲がらない、正確なドライバーショット。それは、平均飛距離とフェアウェーキープ率を合わせたスタッツ、『トータルドライビング』で3位という数字でも示されている。現地6月16日、アダム・スコット(34歳/オーストラリア)と一緒に9ホールの練習ラウンドを行なったが、その際もパー3を除く7ホール中、6ホールでフェアウェーをキープ。ほぼ完璧なドライバーショットを見せた。

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