【ゴルフ】森田理香子は本来、「世界」を舞台にすべき器 (3ページ目)

  • 三田村昌鳳●解説 analysis by Mitamura Shoho text by Sportiva
  • photo by Getty Images

  森田理香子(25歳)
賞金ランク20位(1733万8000円)
今季ツアー未勝利

1990年1月8日生まれ。京都府出身。
ツアー通算7勝。身長164cm。血液型AB。
【過去3年の成績】
2014年 優勝1回/賞金ランク16位(5696万6739円)
2013年 優勝4回/賞金ランク1位(1億2667万5049円)
2012年 優勝1回/賞金ランク7位(7635万4957円)

 森田理香子には、成田美寿々(22歳)や渡邉彩香(21歳)以上の期待を抱いていた。飛距離があって、技術も高く、賞金女王にもなって、豊富な経験を積んできたからだ。本来であれば、今頃世界のトップレベルで戦っていてもおかしくない存在だと思う。

 それが昨季、急に失速。問題は明らかにメンタルにある。ゴルフに対する気持ちが乗ってきていない。ゆえに、ショットも、ショートゲームも、いいときに比べて精彩を欠いている。決して技術が落ちているわけではないが、打ったボールに気持ちが乗っていないから、狙いどころから少しズレたり、ちょっと曲がったりしてしまう。それで、結果が出ない。才能があるのに、本当にもったいない。

 成田や渡邉に比べて経験がある分、できれば、森田には復活してほしい。そのためには、成田と同様、しっかりとした目標を定めることが大事。それは、やはり“世界”だと思う。世界のメジャーで勝つとか、米ツアーで賞金女王になるとか、それぐらい高い目標を持って、気持ちを前向きにしていってもらいたい。師匠の岡本綾子プロには、もっと森田のケツを叩いてほしいところ。

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