【ゴルフ】韓国から来た「第3の美人刺客」ジョン・ジェウンの正体 (3ページ目)

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

 そこで、彼女に話を聞くと、小学生の頃はアイスリンクの上でショートトラック競技に励み、水泳も得意だったという。

「自分で言うのもなんですが、ショートトラックはかなりの実力でした。ゴルフを始めたのも、ちょうどその頃。父がゴルフをやっていたので、それがきっかけでいつの間にか始めていました。それから、少しずつ結果が出るようになっていって、だんだんとゴルフにのめり込んでいきました」

 ゴルフにはまったジョン・ジェウンは、すぐに頭角を現した。アマチュア大会で結果を出して、韓国代表(ナショナルチーム)に選出された。2006年アジア大会(ドーハ)では、2011年全米女子オープンの覇者ユ・ソヨン(24歳/韓国)とともに活躍。団体戦の金メダル獲得に貢献した。ジョン・ジェウンは、まさしく韓国ゴルフ界のエリートコースを歩み、「期待の新星」として将来を嘱望されていたのだ。

 そして、プロに転向し、2008年に韓国ツアーのデビューも果たした。当時も「美女ゴルファー」として注目を集めていたそうだ。が、プロになって同じ韓国代表の面々が結果を出していく一方で、ジョン・ジェウンだけはパッとしなかった。思うような結果を残せず、彼女の存在感はどんどん薄れていった。

「(韓国ツアーでは)結果ばかり気にして、徐々に自分のゴルフができなくなってしまったんです。少しずつ居場所がなくなって......、自信もなくしていました」

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