【ゴルフ】苦悩する香妻琴乃「どうしたらいいか、答えが出ない」
「スイングするときは痛くないのですが、歩いたり、しゃがんだりすると痛みがあります。その痛みを感じながらプレイするのは、すごくストレスになっていますね。パッティングの際には、しゃがんでグリーンのラインを見るルーティンをこなすわけですけど、そこで痛みがあったりするので、プレイが遅くなってしまったりするんです。それで、流れが悪くなったりして……。また、ラウンドの後半を迎えるにつれて、体が疲れたり、足がはってきたりすると、腰が痛くなってきます。そうしたことが、すごくプレイに影響しているのだと思います」
痛みを気にして、自分のリズムでプレイできないことは、香妻にとって、相当な重荷になっていることだろう。そのつらさは想像するに余りあるが、今は痛みを抱えながらでも試合に出ることが最優先だという。
「正直、今はどうしたらいいのか、答えが出てこないんです。腰への負担を軽減して、痛みを減らすよう、毎日トレーニングをして体幹は鍛えていますが……。とにかく、いろいろと試行錯誤しながら、試合には出続けます。理想のスイングが100点だとしたら、今は60点くらいのスイングしかできないんですけど、試合ではその60点のスイングを常に100%出せるようにやっていこうと思っています」
そうした状況の中、出場9戦目の中京テレビ・ブリヂストンレディス(5月22日~24日/愛知県)で、今季初めてアンダーパーでラウンド(19位タイ)。続くリゾートトラストレディス(5月29日~31日/山梨県)でも、4日間通算6アンダー、16位タイという結果を残した。香妻としては、ここから調子を上げていって、目標とする7月のサマンサタバサガールズコレクションレディース(7月17日~19日/茨城県)では、是が非でも結果を残したいと思っている。昨季は2位に終わったが、今年こそホステスプロとして優勝したい、と強い意欲を見せる。
「昨季も、『この大会で結果を残す』って決意して、試合に出ました。今年もこれから内容のいいゴルフを続けていって、この大会にはいい状態で臨みたい」
今後も、苦しい状況が続くかもしれない。だが、香妻は決して諦めてはいない。どこかで浮上のきっかけをつかんで、彼女の悲願が達成されることを期待したい。
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