【木村和久連載】アメリカン・スタイルでゴルフがより楽しくなる (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 その他、日本独自の文化と言えば、おばちゃんキャディーや、ハーフラウンドを終えたあとの長い昼休み、といったところでしょうか。昼の休憩については、お金を使わせようという、ゴルフ場の魂胆が見え隠れしますね。

 翻(ひるがえ)って、本場英国の影響を色濃く受けているものはなんでしょう?

 それは、服装文化です。昔の英国じゃあ、背広を着てプレイしていたんですから、ジャケット文化は筋金入りです。あと、賭けや"ニギリ"の文化ですかね。これは、日本では賭博行為にあたるので、注意しましょう! 特にコンペで優勝者を占う「トトカルチョ」なんていうのは、厳禁ですよ!

 英国はゴルフ発祥の地ゆえ、ルールやマナーには厳しいようですが、「それじゃあ、あまりにも窮屈だ」と、レジャーとしてゴルフを楽しむ人々は、アメリカのスタイルに目を向け始めています。現在ではそれが、日本でもかなり広まりつつあります。

 アメリカンなゴルフは何がいいのか?

 まず素晴らしいのは、服装ですね。今年のマスターズのテレビ中継をご覧になりましたか? ギャラリーは、みんな短パンにTシャツという姿が多かったです。プレイするときだって、ジャケット着用の来場を義務づけているのは名門コースだけで、他はすごくカジュアルです。

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