【ゴルフ】森田理香子が激白「賞金女王になって、目標を失った」 (4ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

一生懸命に取り組めるモノ
それが、私にとってのゴルフ

 森田は今オフ、「いつもと違ったオフを過ごしたかった」とアメリカで合宿を行なっている。そして、決意を新たにするかのように、短めだった髪をさらに短くカットし、新シーズンを迎えた。

――今季の目標はどこに置いていますか?

森田 もう一度、賞金女王になりたいという思いはあります。ただ、それ以上に技術は日々進化させたいな、と思っています。やっぱり人から見て、「あの人、スイングがキレイだね。いいね」と言ってもらえる選手になりたいんで。実際、技術的には賞金女王になった年よりも、昨年、さらに今年のほうが上達しているんです。

――今、より進化させたい技術面というのは、どの辺りですか?

森田
 フェイスの使い方です。クセがあるんですよね。トップからクラブを降ろすときに、こう(右肩が)下がっちゃうんです。それが強くなると、ボールが曲がるんで。あとは、リズムやテンポなど、すごく細かい部分です。でも、その細かな、小さなことでも、そのミスがボールの飛んでいった先では、大きな差になって表れることがあるんです。まあ、気にし過ぎている面はあるんですけど、それでもやっぱり完璧を求めたいし、よりいいスイングをしたいと思っているので。

「じゃあ、スイングがキレイになったら、成績も出せるの?」と聞かれたら、それはまた違う問題になってくるんですけど。でも、スイングがキレイになれば、いつか成績もともなってくるだろうって信じています。それに、自分が試していることができたときの喜びというのが、自分にしかわからないんですけど、すごくいいんですよね。そういうものを求めて、緊張感も含めて、今はゴルフを楽しめています。

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