【ゴルフ】男子とはここが違う。女子ツアーが今、面白い理由

  • 三田村昌鳳●文 text by Mitamura Shoho
  • 小内慎司●撮影 photo by Kouchi Shinji

 また、そんなコース内の戦いだけにとどまらず、ギャラリーサービスなど、プレイヤーとファンとの垣根が低いところも、女子ツアーが支持されるところだろう。常々思うことだが、愛嬌を振りまくことだけがギャラリーサービスだとは思わない。だが、試合のオンとオフとの使い分けをしっかりしたうえでの、ギャラリーサービスは必要だと思う。そこも、男子ツアーには足りないところだ。

 何はともあれ、女子ツアーには今、プロゴルファーという立場で、スター性に富んだ選手たちが増えてきている。彼女らに、勝負への執着心が加わって、さらに技量が伴ってきていることが、今の女子ツアーの人気につながっているのだと思う。選手の誰もが頂点を、優勝を目指してがむしゃらにがんばっている。その懸命な姿に、ファンも引き寄せられるのだと思う。

三田村昌鳳(みたむら・しょうほう)
1949年2月24日生まれ。週刊アサヒゴルフを経て、1977年に編集プロダクション(株)S&Aプランニングを設立。ゴルフジャーナリストとして活躍し、青木功やジャンボ尾崎ら日本のトッププロを長年見続けてきた。初のマスターズ取材は1974年。(社)日本プロゴルフ協会会員外理事。

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