【ゴルフ】菊地絵理香、藤田光里...今季最初のメジャー女王は?

  • 古屋雅章●文 text by furuya Masaaki
  • 小内慎司●撮影 photo by Kouchi Shinji

 また、「混戦になれば、侮れない」と森口プロが推すのが、米ツアーから一時帰国して参戦する宮里藍(29歳)。昨季から今ひとつの状態にあるものの、今大会で再浮上のきっかけをつかむのではないか、と見ているようだ。

「今季の宮里さんは、昨季よりも飛距離が伸びています。それに、不調の原因となっていたパッティングも、いい頃の感じに戻ってきている。日本のファンの、宮里さんに対する期待と声援は特別なものがありますし、そういうモノを力に変えられるのが、宮里さん。十分に期待できます」

 最後にもうひとり、森口プロが「気になる存在」と言って、名前を挙げた選手がいる。フジサンケイレディスで、あと一歩で優勝を逃した松森彩夏(20歳)だ。

「とにかくスイングがいいんですよ。同じ江連忠コーチに習っていた上田桃子さん(28歳)と似ていて、バランスがすごくいいし、体の使い方に無理がない。アグレッシブなスタイルがメジャーでどこまで通じるかわかりませんが、楽しみな存在です」

 今季も激戦の日本女子ツアー。ここまで9試合を消化して、すべて優勝者が違うというのが、その熾烈さを物語っている。はたして、今季最初のメジャーを制すのは誰か――思わぬヒロインの躍進があってもおかしくない。白熱の戦いに注目である。

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