【木村和久連載】ゴルフはスポーツ? それともレジャー? (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 日本だって、ランチにお酒を飲む人は数知れず、コース内の売店にも不思議なものでビールが置いてあります。

 ゴルフは"スポーツ"ですが、タバコを吸って、お酒を飲んでプレイできますから、"レジャー"の色彩が強いです。

 しかも、非常に社交的な側面も持っています。おかげで、自営業の人は、ゴルフを接待交際費で落とせる場合があります。「仕事先とのコンペだから、経費にしよう」とね。これが、スキー大会やテニス合宿だったりすると、経費になりませんが。

 じゃあ、ゴルフはレジャー的要素が強いと言って、お気楽ムードでコースに行くと、こてんぱんにやられます。

 コースに、ですか? いいえ。アマチュアゴルファーが完膚なきまでにやっつけられるのは、"ルール"と"マナー"です。

 名門コースなら、いの一番に入り口で「ジャケット着用です」とたしなめられ、足もとがスニーカーだと「次回から革靴を履いて」と言われる始末。プレイ中にも、ポロシャツの裾を出していたりすると、「裾は入れて!」と注意が飛んでくる。ほんと、名門コースは肩身が狭い。

 ならば、一般的なコースで、レジャーゴルフを楽しめばいいのですが、実はルールが厳しい。バンカーショットじゃあ、砂にフェースをつけてはいけない。パターは遠い人から打つとか、細かい決まり事がたくさんあって、覚え切れません!

 ゴルフは"レジャー"と言いつつ、コースの中は厳しいのです。

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