【ゴルフ】盟友・宮里藍が歓迎する、横峯さくらの「挑戦」 (2ページ目)

  • 武川玲子●文 text by Takekawa Reiko
  • photo by Getty Images

 横峯の心境に変化が生まれたのは、結婚したことも大きな要因のひとつだろう。パートナーであるメンタルトレーナーの森川陽太郎氏は、元サッカー選手で、自身もスペインなど海外でプレイした経験を持つ。そんな森川氏の話を聞いて、横峯の気持ちが動いたとしてもおかしくない。

 はたして横峯は、米ツアー挑戦の決意を自身のブログで発表した。

「私の中でもっとゴルフと向き合いたいという気持ちが強くなり、主人と話し合って(米ツアー挑戦を)決めました」

 そうして昨年12月、横峯は米女子ツアーのQTで11位という結果を残して、今季から米女子ツアーに戦いの場を移した。が、アメリカで横峯を待っていたのは、「想像以上に厳しい世界」(横峯)だった。

 まず、横峯の持つQT11位という資格では、開幕戦に出場する権利を得られなかったのだ。したがって横峯は、18歳でプロ入りしてから初めて、トーナメントの出場権を得るための"マンデー予選会"に出場。しかも、本選出場は叶わなかった。

 さらに2戦目、ピュアシルク・バハマ(2月5日~8日/バハマ)でも、横峯はマンデー予選会に回った。そこでは運よく欠場者が出て、ようやく本選出場を果たすことができたものの、記念すべき"初陣"も初日に「78」と崩れて予選落ちとなった。

「日本では経験したことのないような強風が吹いていて、自分のスイングがまったくできなかった。でも、この風の中でも、アンダーで回っている選手がこっちにはたくさんいる。米女子ツアーの層の厚さを改めて思い知らされました。そんなツアーで戦っていくためには、もっと強い心構えが自分には必要。また、自分に足りないのは、ショートゲーム(の精度)ということもわかった」

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