父・横峯良郎氏が語る。「それでも、さくらはアメリカで勝てる」

  • 高倉 瞬●文・写真  text & photo by Takakura Shun

――日本で生涯獲得賞金10億円を誇るさくらプロは、国内では予選会出場とは無縁でした。トップ選手のプライドが傷つく心配はないですか?

「さくらは3人の娘の中でも気持ちが一番強い。負けるのが大嫌いだし、勝負になれば燃えるのよ。そこは予選会も本戦も、日本もアメリカも一緒よ」

 同じく出場権がなかった開幕2戦目のピュアシルク・バハマLPGAクラシック(同2月5~8日/バハマ・オーシャンCGC)は、ウェイティング(出場優先順位)が1番目だったので、韓国選手の欠場により繰り上がり出場が決定。ようやく本格的な米ツアーデビューの場を確保したが、結果は予選2日間通算5オーバーで、無念の予選落ちを喫した。

 3戦目はISPSハンダ・オーストラリア女子オープン(同2月19~22日/ロイヤルメルボルンGC)で、この大会は初めて事前に出場が決まっていたため、好成績が期待されたが、結果は予選2日間通算6オーバー。カットラインに1打及ばず、またしても無念の予選落ちとなった。

――2試合連続の予選落ちはさすがにショックだったのでは?

「いや、全然。開幕戦の予選会は風邪をひいていたのに経験になるから出たと聞いているし、体調管理の問題よ。オーストラリアはカットに1打差でしょ」

 良郎氏の言葉を裏付けるように、スポット参戦した国内ツアー開幕戦、ダイキンオーキッドレディース(3月6~8日/沖縄県・琉球GC)はしっかり予選通過し、通算3アンダー16位。橫峯も「アメリカでの予選落ちはいい勉強だと思っています。向こうではボギーを怖がって攻めていけなかったんですけど、今日は攻めるゴルフができました。今後のアメリカツアーにつながると思います」と復調への手ごたえを口にした。

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