【ゴルフ】3年前とは違う。斉藤愛璃が見せた「心の変化」 (3ページ目)

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

「賞金シードは獲得できませんでしたが、今季ツアーにはフル出場できることが決まって、改めて『がんばろう!』という気持ちになれました。試合に出られることの大切さをしみじみ感じていますし、(今季は)一試合、一試合、大事に戦っていきたいと思っています」

 ツアーの出場権を得て、ゴルフだけに集中できるようになった斉藤は、このオフ、精力的にトレーニングをこなしてきた。「12月にインフルエンザにかかって、1週間ほど休んでしまった」と苦笑するが、それ以外はほぼ休みなく、練習とラウンドに明け暮れた。なかでも、時間を費やしたのは、パッティングだと言う。

「これまでは、(自分の中で)パッティングがいい時期というのがずっとなかった。でも、成績が良かった試合を振り返れば、おおよそパットがよく決まっているんです。だから、このオフは相当パッティングの練習をしました。特にやったのは、ロングパットの距離感をつかんで、3パットにならないようにする練習です。いかにロングパットを寄せて、楽にパーをとるか。そこを重点的にやってきました」

 さらに、ツアーで活躍する選手たちから話を聞いて、長いシーズンを戦うための効果的な方法を、今季は積極的に取り入れていくという。

「毎年、夏場になるとすごく痩せてしまって、体力が持たなくなる傾向があるんです。そうしたら、渡邉彩香さん(21歳/昨季賞金ランク11位)もそんなことを言っていて、とにかくお腹がすいたら、プレイ中でも何かを食べるようにしている、という話を聞きました。それで、私も今季は『お腹がすいたら食べる』ことを心掛けていこうと思っています。できれば、1日5食とか食べるようにして、夏バテをしないようにしていきたい」

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