マスターズまで1カ月。松山英樹「明るい兆しが見えてきた」 (3ページ目)

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko text by Sportiva
  • photo by Getty Images

「(初日は)ちょっとしたことでボギーが重なって、取り返しのつかないスコアになってしまったけど、その中でいいショットも、いいパットもあった。また、トップとの差がこれだけ開いてしまうと(14打差)、気持ちが切れてしまいそうになるけど、今日は切れずに(自分が)やるべきことができた。10オーバーくらいいってもおかしくなかったけど、よく踏ん張れたかな、と思う。

 2日目は、ショットの感触もよくなって、チャンスもあった。(ボールが)ピンに向かって飛んでいくようになってきたので、うまく距離感をコントロールできるようになれば、さらに多くのチャンスを作れるようになると思う。

 3日目には、パットのフィーリングも良くなった。決まらないのは、グリーンのスピードとラインの読みが合っていないのかな、と。結局、それがうまくいかないのは、このコースとの相性の問題かな? と思いますけど。だから、パットが決まらないことは、あまり気にしない。自分としては、このストロークを続けていければいいな、と思っています。

 最終日の内容はよくなかったですけど、悪いなりにうまく(スコアを)まとめることができた。ショットは、方向性を出せるようになったので、すごく明るい兆しが出てきたな、と思っています。パットも、この4日間でうまくできたものを崩さないようにしていきたい。いずれにしても、(最近は)いい状態で試合を終われているので、これを次の試合でも生かせるようにしていきたい。それが、課題ですね」

 23位タイに終わった今大会。結果に関しては満足できるものではないだろう。だが、最大目標となるメジャー第1弾のマスターズ(4月9日~12日/ジョージア州)がおよそ1カ月後に迫ってきた今、ずっと悩まされてきたショットやパットが上向きなのは明るい材料だ。大舞台での飛躍へ、夢が膨らむ。

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