松山英樹が自己分析「不調でも4位になれた要因」

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko text by Sportiva
  • photo by Getty Images

「何もよくなかったですね。1番はいいショット、いいパットが打てましたけど、他のホールは自分が納得できたショットというのは、ほとんどなかった。そこは、今の(自分の)調子がそのまま出ている感じかな、と思う。何より、ドライバーショットがよくなかった。セカンドショットにしても、自分が想定しているよりも、左右どちらかにズレてしまっている。修正するのは、ちょっと大変かな、と思っています」

 2日目は、午後から風が吹き始め、グリーンが乾いて硬くなる中、より厳しいプレイを強いられた。結果、松山はスコアをひとつ落として、通算イーブンパー。順位は26位タイに下がった。

「風が吹いて難しいセッティングになっていましたが、それ以上に、自分のパッティング、ショットが、昨日よりもまた悪くなった。ショットはぜんぜんダメ。よくなりそうで、よくならない。パットは、距離感は合ってきているけど、ラインに乗せるのがうまくできていない。不安を感じながら打って、ショートしがちになっている。でも、この内容で予選を突破できたのはよかった。イライラしないで、よく踏ん張れたと思う」

 一転、3日目はショットもパットも復調。前半で3つのバーディーを奪って、後半11番のパー5でもバーディーを決めると、松山は4位まで順位を上げた。が、そこで"上"が見えた途端、12番から3連続ボギー。結局、3日間通算1アンダー、19位タイにとどまった。

「ショットがよくなった感覚はなかったんですけど、そこそこフェアウェーには行っていたし、セカンドもグリーンをとらえていた。2日目までに比べたら、チャンスは多かった。それを、11番までは決めることができた。でも、スコアを伸ばしてきたことで、もっともっと伸ばしたいという欲が、(セカンドで)いい場所から打てているのでさらに伸ばしたいという欲が、(自分の中で)生まれてしまった。それで(12番では)ミスショットが出たんだと思う。欲を出したばかりに(グリーンの)右に外した。次のホールもそんな感じだった。あそこでチャンスにつけられないのが、(調子が悪い)自分の現状を表しているのかな、と思う」

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