2014.11.21

【ゴルフ】菊地絵理香の告白「私、時間がかかるタイプなんです」

  • 古屋雅章●文 text by Furuya Masaaki
  • 小内慎司●撮影 photo by Kouchi Shinji

 しかしそれからは、プロゴルファーとしての基盤を確実に固めつつある。昨年は4600万円強を獲得し、賞金ランク20位まで浮上。今季もここまで賞金4000万円弱を積み上げて(11月20日現在、賞金ランク22位)、ツアーの中心選手として各トーナメントで奮闘している。

 その菊地が、これまでの自身のゴルフ人生を振り返って、こう語った。

「自分のゴルフ人生ですか? いやぁ、理想どおりには進んでないですね。一番は“結果”ですからね。その時々の自分の実力からすれば順調なのかな、と思いますけど、結果だけ見れば、『順調ではない』と言えますから。(結果を出している)周囲(の若い選手)とも比較されますし……。難しいですよねぇ……」

 菊地が言う「結果」とは、ツアー優勝のことを指していることは間違いない。メディアを含めた周りの人間には、未勝利であることをあまり気にしていないような素振りを見せているが、やはり勝利に対する、内に秘めた思いは相当強いのだろう。

 ただし、菊地自身に焦りはない。昨年の日本女子オープンで惜しくも優勝を逃したあと、菊地はある決心をしたという。

「もう泣かないと決めました(笑)。泣いても、しょうがないですしね。現実はしっかりと受け入れないといけないし、今をきちんと生きないといけないと思うし……」

 ひと呼吸置いて、菊地が続けて語る。

「私、そんなに一気に成長できるタイプじゃないんです。何をやっても時間がかかるほうで、幼い頃に習っていたお稽古事も、基本的にはすぐに出来なくて……。中には、早く上達するものもあったけど、そういうものは長続きしなかった。ゴルフもそうですけど、ある程度の成績を出せるようになるまで時間がかかった。それは、自分でもよくわかっているので、別に(早急に結果を求めるような)背伸びをしようとは思っていません」

 今季の女子ツアーは残り2戦。そこで“結果”を出すことも簡単なことではないかもしれないが、中学、高校、プロになってからも、菊地は一歩、一歩、着実にステップアップしてきた。すぐに芽が出なくても、段階を踏んで成果を挙げてきた。

 毎年オフには、生まれ育った厳冬の北海道でしっかり体作りをしている菊地。その積み重ねが近い将来、確かな“結果”につながるはずである。

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