松山英樹、首位と10打差も「W杯並みに盛り上げる」 (2ページ目)

  • テレビ朝日 全米オープン取材班●構成 text by tv asahi US open crew
  • photo by Getty Images

 ともあれ、まだ戦いが終わったわけではない。唯一ふた桁の10アンダーと、異次元のスコアを叩き出している首位マーティン・カイマー(ドイツ)との差は広がったものの、2位(B・トッド/アメリカ。4アンダー)との差はわずかに4打差。テレビ解説を務める丸山茂樹プロは、現状を前向きにとらえて思い切ったゴルフをすることが重要だという。

「(トップと)スコアに差が出た状況の中では、ビッグスコアを出すしかない。松山選手には、一気に上に行くか、下に急降下するか、そのくらいの気持ちで、攻撃的なゴルフを展開してほしいと思います。第一、彼には爆発的にスコアを伸ばす力がありますから」

 もちろん、松山本人もトップと10打差という状況に落胆することなく、勝負も決して諦めてはいない。最後に「疲れた」という言葉を残して去ったとはいえ、その表情は明るく、決勝ラウンドでの反撃が期待された。

「上(トップ)とは差がついたけど、自分はまだ上位(14位タイ)。何が起こるかわからないから、諦めずにやるだけです。ショットに課題があるにせよ、ショートゲームはかなり良かった。1日2アンダー、3アンダーで回れれば、まだまだチャンスはあると思っています。(サッカーの)ブラジルW杯と同じくらい、盛り上げられるようにがんばりたいと思います」

 確かに、最後まで何が起こるかわからない。それが、メジャーという舞台でもある。

 10打差を逆転し、頂点に立つことをしっかりと見据えている松山。日本人初のメジャー制覇という"野望"の実現へ、最後まで気持ちがブレることはない。

第114回 全米オープンゴルフ

テレビ朝日系列 地上波独占放送
【第3日】6月15日(日)あさ5:30~8:30
【最終日】6月16日(月)あさ4:55~8:30

2 / 2

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る