松山英樹、ピンクウエア効果? 完全復活まで「あとちょっと」

  • text by Sportiva
  • photo by Getty Images

 迎えた最終日、初日と同様、序盤はショットが乱れて、パットも決まらずに7番までにふたつスコアを落とした。しかし初日のゴルフを再現するかのように、8番パー3でグリーンを外しながらもパーで凌(しの)ぐと、9番でバーディー。後半に入ってからも、3つのバーディーを奪って巻き返した。

「ショットに関しては、練習のときからよくなくて、ちょっと不安だった。そうしたら、心配していたとおり、試合でもイマイチでした。でも、途中からパットがよくなって、それからはショットも少しだけよくなった。8番のパーで流れが変わった? それもありますが、9番のバーディーパットが決まったのが大きかったですね」

 上位進出はならなかったものの、これで2試合連続の予選突破。松山自身、現在の調子についてはどう見ているのか。

「(ショットについては)ちょっとずつ、ちょっとずつ、なんですけど、いい頃の感覚を思い出しそうなんです。でも、近いところまで来ていそうで、来ていないというか、そういう微妙なところですね。実際、今大会ではいい頃の感覚でショットを打てるときもあったけど、それが出てこないときも多かった。その感覚を戻すには、まだまだたくさん練習しないといけないでしょうね。

 パットは、最終日の後半、ちょっと気づくことがあった。まだまだですけど、そこを突き詰めていければ、と思っています。何にしても、ショット、パット、それぞれが噛み合えば、バーディーは取れているので、あとはボギーの数を減らしていきたい。そうすれば、優勝争いにも絡んでいけると思う」

「母の日」だった今大会の最終日には、主催ツアーの呼びかけに応じて「試合ではあまり着ない」というピンクのウエアを着用してプレイした松山。ビッグトーナメントでプレイするうえで、「たまにはそういうのに乗っかってみたら、どうなるのかな、と思った」という。そうした前向きなスタンスである以上、調子は上向きにあるのだろう。

 松山は、次週のバイロン・ネルソン選手権(5月15日~18日/テキサス州)は出場せずに休養し、クラウンプラザ招待(5月22日~25日/テキサス州)に向かう。そのあとには、メジャーの全米オープン(6月12日~15日/ノースカロライナ州)、全英オープン(7月17日~20日/ロイヤルリバプール)が控えている。今回の休養でコンディションを整えて、メジャー大会までには完全復活していることを願いたい。

2 / 2

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る