好調・石川遼。マスターズ出場の可能性はゼロではない (2ページ目)

  • text by Sportiva
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 アーノルド・パーマー招待の初日、石川は8バーディー、1ボギーの「65」という最高のスタートを切った。

「内容もよかったので、自分的には満足するプレイができました。ショットもパットも、ここ最近はずっと感触がよくて、今日はすべてが噛み合ってくれた感じ。先週(バルスパー選手権。25位タイ)も、ショットがいいときにパットが入らなかったりしただけで、それぞれが噛み合えばいいスコアを出せる状態にあった。そういう意味では、常にいいショットを打つため、いいパットを打つための準備をしておくことが、自分にとっては大事。それを積み重ねていくことで、いい結果につながるのだと思う。

 だから今日も、いいスコアを出したいと、気持ちが先走ることはなかった。本当に淡々とプレイすることができた。自分の中では、マスターズに向けて、という気持ちもなかった。とにかく目の前の一打に集中して、初日なりの攻め方ができるかどうか、ということだけを考えていた。こういう結果が出ると、客観的にはそんな(マスターズを意識した)見方もあると思うけれども、ラウンド中は先のことを意識したことはないし、明日も明日のゴルフをするだけです」

 このままいけば、奇跡のマスターズ出場も見えるかと思ったが、2日目はややショットのキレを欠いてスコアを落とした。それでも、マネジメントやショートゲームで凌いで「74」と大崩れすることなく、トップ10以内をキープ。難なく予選ラウンドを突破した。

「2日目のプレイとしては満足しています。今日はすごく気をつけなければいけないピンポジションがいっぱいあった。そのピンに対して、やってはいけないミスを最小限に抑えられた。洋芝のアメリカ独特のライからのアプローチでも、練習の成果が出せた。その辺は、着実に自分のモノになってきているな、と思いました」

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