2014.03.19

【ゴルフ】斉藤愛璃の逆襲宣言「私、『隠れ』負けず嫌いなんです」

  • 野崎 晃●文 text by Nozaki Akira
  • スポニチ/Getty Images●写真

 実力以上に人気が先行し、戸惑った。周囲の期待に応えようとして、空回りした。結果、開幕戦以降は予選落ちを繰り返し、決勝ラウンドに進んでも下位に低迷した。優勝の貯金もあって、賞金ランクは44位に踏み止まり、なんとかシード権(50位以内)は手にしたが、翌2013年シーズンも振るわなかった。33試合に出場して、22試合で予選落ちを喫した。11試合連続予選落ちという屈辱も味わった。

「時の人」としてもてはやされた"ヒロイン"からは笑顔が消え、賞金ランクは89位と急降下。シード権も喪失した。さらに、今季ツアーの優先出場権を争うクオリファイングトーナメント(QT/2013年12月)でも、47位にとどまった。上位40位以内であれば、ほぼフル参戦できるレギュラーツアーの出場資格も得られなかった。

 だが、すべてを失って、逆に「吹っ切れた」と斉藤は言う。「もう失うものは何もない」――そう思えば、気持ちは軽くなった。

 このオフは、まず体のケアに努めた。その後、体力トレーニングとともに、充実した練習を消化して、1月末にはグアムで開催された第12回グアム知事杯女子ゴルフトーナメントに出場(1月30日~31日)。2位タイという結果を残した。このとき、すでに斉藤は今季の手応えを感じていた。

「昨季は結果を出せませんでしたが、1年目(2012年シーズン)に比べると、ようやくシーズンの戦い方がわかってきた感じがしました。(1年目は)夏以降、疲れて練習ができない日も多かったんですが、そういうことも減ってきた。今年はさらにトレーニングを積んで、スイングも安定してきました。(今季に向けて)すごくいい調整ができています」

 今季ツアーのシード権を持たない斉藤だが、主催者推薦などを含めて「20試合前後は出場できる」という。本来、第2戦のヨコハマタイヤPRGRレディスも出場資格はなかったが、直近試合の3位以内という資格で出場権を得た。

「今年は、出場できる試合が限られているので、すべての試合で優勝する気持ちで戦っています。昨年は、できるだけスコアの波を小さくしようとしてゴルフまで小さくなってしまった。もう下ばかり向いていてもいけない。今年は常にアンダーパーを目指して、攻めるゴルフを心掛けていきたい」