【ゴルフ】2013年、松山英樹。世界を震撼させた「5つのスキル」

  • 三田村昌鳳●文 text by Mitamura Shoho
  • photo by Getty Images

 2013年の日本ゴルフ界で旋風を巻き起こした「怪物ルーキー」松山英樹。開幕戦の東建ホームメイトカップ(4月18日~21日/三重県)でトップ10フィニッシュすると、2戦目のつるやオープン(4月25日~28日/兵庫県)で早くもプロ初勝利を飾った。以降も常に上位争いに加わって、プロ初年度で4勝を記録。出場した日本ツアー13戦のうち10戦でトップ10入りを果たし、史上初のルーキー賞金王に輝いた。

全英オープンでは上位争いを演じて、6位タイでフィニッシュした松山英樹。全英オープンでは上位争いを演じて、6位タイでフィニッシュした松山英樹。 松山の活躍は日本国内に止まらなかった。海外メジャー第2戦の全米オープン(6月13日~16日/ペンシルベニア州)では、最終日に今大会のベストスコア「67」で回ってトップ10フィニッシュ。続く海外メジャー第3戦の全英オープン(7月18日~21日/スコットランド)では、優勝争いに加わる奮闘を見せて、6位タイという好成績を残した。

 そしてその後、米ツアーにも参戦。出場わずか7戦で、2013-2014年シーズン(※)の米ツアーシード権を獲得した。さらに、10月には世界のトッププレイヤーが集うプレジデンツカップ(10月3日~6日/オハイオ州)に出場。米国選抜と対戦する世界選抜(欧州の選手の除く)の一員として、堂々としたプレイを披露した。

※米ツアーは、2013年まで1月からシーズンが始まっていたが、今季から2013年10月に新シーズンがスタートし、ひとシーズンが年をまたぐことになった。その2013-2014年シーズンのシード権は、2013年1月~8月までのレギュラーツアーで争われた。

 この一年で松山は、日本に限らず、世界にも衝撃を与えた。そして、松山が世界的にもトップレベルの選手であることを、世界のトッププレイヤーがはっきりと認識した。それは、松山があらゆる場面で、次元の高いプレイを見せつけてきたからだ。

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