【ゴルフ】シード権を手にした石川遼。米ツアーにかける密かな「野望」 (3ページ目)

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko text by Sportiva
  • photo by Getty Images

 アメリカに家を持って、ゴルフ以外の生活面でも基盤ができつつある石川。「心身ともにドタバタだった」というこの1年からすれば、来季はかなりの活躍が見込めそうだ。

「将来のことを考えると、基本的には日本に住みたいな、と思っていますよ。例えば、自分の子どもがこちらの学校に通うことを考えると、どうなんだろうって思うし、近所づき合いとか考えると、無理かなって思うし(笑)。でも今は、英語はまだまだですけど、アメリカで生活するのは楽しいです。ツアーに関しても、米ツアーに集中していきたい。ワールドランキングを上げていって、メジャー大会に出る、そして次(2015年)のプレジデンツカップに出る、というのが目標です」

 また、来季はライバルの松山英樹も米ツアーに参戦する。彼の存在が、石川の秘めた力を引き出してくれるだろう。

「(松山が)フジサンケイクラシックを優勝したあと、英樹から連絡をもらって『お互いにがんばろう』という話をした。英樹がこちらに来るのはすごく楽しみ。(米ツアーでも)ふたりで活躍して、こっちで戦ってみたいと思うジュニアゴルファーが増えてくれればいいな、と思っています。そうすれば、日本のゴルファーがもっともっと強くなると思う」

 ほとんど休む間もなく開幕する、米ツアーの新シーズン。ゴルフ、生活、あらゆる面において態勢が整ってきた石川の、2年目の飛躍に期待したい。

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