【ゴルフ】全米プロ19位の松山英樹が語る「メジャー制覇」 (3ページ目)

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko text by Sportiva
  • photo by Getty Images

 全米オープン(10位タイ)、全英オープン(6位タイ)に続いて、全米プロ選手権でも見事な結果を収めた松山。メジャー制覇への手応えはどれくらい感じているのか。

「(メジャーでも)順位的に見れば、10位以内に入ってきたりしているので、(自分も)少しはうまくなったのかな、と思いながらも、タイガー(・ウッズ)と一緒にラウンドしたり、世界トップクラスのいろいろな選手と回って彼らのプレイを見たりすると、自分にはまだ足りない部分がたくさんあることを痛感する。客観的に見て、(メジャーで)成績が出ているのはちょっと不思議な感じがします。今の自分がメジャーを獲ろうと思ったら、自分のできる100%以上のゴルフをしないと絶対に勝てない」

 とはいえ、日本人がメジャーを制する日は、確実に近づいているはずだ。それを実現するためにも、松山は世界の舞台で戦うことが重要な要素のひとつだと考えている。今回、同い年の“ライバル”石川遼と練習ラウンドをこなしたことで、その気持ちは一層高まった。

「(石川と練習ラウンドをこなして)日本から(アメリカに)来た人が難しいと思うところ、悩んでいるところは、同じなんだなと思いました。それでも、(早くからアメリカでプレイする石川は)いろいろな打ち方を知っている。今後は、自分もそういうモノを身につけたい。そのためにも、早く(アメリカに)来てプレイしたいな、という気持ちがまた強くなりました。(自分には技術がある?)それは、認識が違いますよ。(技術がないのは)自分がいちばんわかっている。周りにはわからないことです。(自分は)もっと練習しないといけないし、やらなければいけないことがたくさんある」

 大舞台でさまざまなことを経験し、世界のトッププレイヤーとラウンドすることで、あらゆることを吸収してきた松山は、今季著しい進化を遂げた。来季、本格的に世界進出を果たせば、どれほどスケールの大きな選手になっていくのか、期待は膨らむ。

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