【ゴルフ】全英オープンで6位。世界に認められた松山英樹へ、青木功からのメッセージ (2ページ目)

  • テレビ朝日 全英オープン取材班●協力 cooperation by tv asahi The open crew text by Sportiva
  • photo by Getty Images

 悔やまれるのは、3日目だった。13番、14番と連続ボギーを叩いたあと、15番をパーで凌いで「これから」というときに、遅延行為で警告を受けた。その影響からか、17番ではティーショットを大きく左に曲げた。2打目はブッシュからのショット。時間がかかるのは当然だったにもかかわらず、2度の遅延で1打罰を科せられた。

「納得できなかった」と、やや冷静さを欠いた松山は、結局スコアが伸ばせる17番パー5で1打罰のボギー。そのまま18番でも、完璧だったショットが乱れてボギーを叩いた。「たら、れば」は禁物だが、もしこのペナルティーがなければ、かなり状況は違っていただろう。

 ともあれ、そうした困難にぶつかっても押し潰されることなく、最後まで上位争いを演じた松山に、青木プロは改めて感服していた。
「3日目の"アクシデント"にめげず、最終日にアンダーパーで回ったのは、優勝に等しい」

 まさに松山のプレイは"優勝"に値するものだった。日本人のメジャー制覇が"夢"でないことを、改めて証明してくれた。青木プロが語る。
「今後に、すごく期待の持てる選手。これからも多くの経験をして、自分のゴルフに吸収していってほしい。そして、小さなことは気にせず、今のスタイルを貫いていってほしい。そうやって自分のゴルフを続けていけば、結果は必ずついてくると思う」

 そして、心強いのは、松山が現状にはまったく満足していないことだ。6位タイという成績を残しながら、さらなる高みを目指していた。
「(1打罰のことは)頭になく、切り替えてプレイしていた。最終日は、4日間の中でいちばんショットが悪かった。その中でチャンスがありながらも、決め切れなかった。それだけ、自分のパットが不甲斐ないということ。(地面が)固いコースは初めてだったけれども、もっと対応できなければいけなかった。この結果に満足することなく、さらに練習を重ねていかなければいけない。そうしなければ、(メジャーで)優勝できないと思う」

 世界のトッププレイヤー相手にも、何ら動じることなく、互角のプレイを見せた松山英樹。メジャーを制する日は、決して遠くはないだろう。

第37回全英リコー女子オープンゴルフ
テレビ朝日系列で地上波独占放送
8月1日(木)~8月4日(日)
詳細はこちら>

2 / 2

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る