【ゴルフ】過酷過ぎる全米オープン。
耐えた松山英樹に与えられたチャンス

  • テレビ朝日 全米オープン取材班●構成 text by tv asahi US open crew
  • photo by Getty Images

 一方、優勝争いの行方はどうなのか。丸山プロは、「誰が勝つのか、まったく予測がつかない。スーパースターか、ダークホースか、決勝ラウンドに進んだすべての選手に可能性があると思う」と、先の見えない熾烈な戦いだと強調する。

 なにしろ、世界最難関のセッティングが待ち受ける。
「628ヤードあるパー5の4番の平均スコアが、5.33。(パー5で)そんな数字は、今までに聞いたことがない。パー5でバーディーが取れないと、選手はどのホールでスコアを作れば良いかわからない」と、世界で戦い続けてきた丸山プロでさえ、苦笑いするしかない過酷さだ。

 現状では、V候補の一角であるフィル・ミケルソンと、予選ラウンドで松山と同組だったビリー・ホーシェルが1アンダーで暫定首位。1打差で、ルーク・ドナルド、スティーブ・ストリッカー、ジャスティン・ローズ、イアン・ポールターら実力者が控える。タイガー・ウッズ、ローリー・マキロイも、3オーバーとわずか4打差で上位をうかがって、7打差の松山でもノーチャンスではない。

 丸山プロは語る。
「結局のところ、最後まで我慢し続けられた選手が勝つ」

 もしかしたら、スコアを伸ばすことよりも、いかにスコアを動かさないかが、勝負のカギになるのかもしれない。決勝ラウンドは、まさに「世界一」過酷な戦いにふさわしい、息詰まる展開が繰り広げられるだろう。

 だからこそ、この戦いを制した者は「世界最強」の称号を手にすることができるのだ。勝つのは、誰か。また、全米オープン初挑戦の松山英樹は、どこまで順位を上げられるのか。まもなく、歴史が動く。

第113回 全米オープンゴルフ

テレビ朝日系列 地上波独占放送
【第3日】 6月16日(日)あさ5時30分~
【最終日】 6月17日(月)あさ4時55分~
詳細はこちら>

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る