【女子ゴルフ】米メジャー第1弾、
奇跡を予感させるW宮里と有村の明るさ

  • 武川玲子●文 text by Takekawa Reiko
  • photo by Getty Images

 有村がそれだけ喜ぶのも無理はない。この大会では過去、2010年が9位、2011年が7位と、2大会連続でトップ10入り。実績があり、コースとの相性も抜群にいいだからだ。

 有村は語る。
「コースと相性がいいというのは、過去のことですよ(笑)。でも、私は(ボールが)曲がらないのが武器。ここはフェアウェーが狭いので、しっかりターゲットを狙っていけるから、好きなコースです。あとは、小技の勝負でどこまでやれるか」

 ルーキーイヤーの米ツアーで、今季はここまでパッティングに苦しめられてきた有村だが、先週のオフ期間中、フロリダ州からコーチが駆けつけて調整し、ようやく本来のフィーリングを取り戻したという。日本で賞金女王争いをしてきた実力を発揮できれば、台風の目になる可能性は十分にある。

 日本勢は、W宮里、有村の他に、上田桃子、上原彩子と、全5選手が出場する。仲のいい彼女たちは、前週のオフウィーク、ロサンゼルス郊外にある宮里藍の自宅に集合。宮里藍の作る鍋料理を堪能し、夜中まで夢中で喋り明かしたという。

 それぞれが、「ゴルフから離れて、とてもリフレッシュできた」と口をそろえ、活き活きとした表情を見せた。彼女たちが放つ明るいムードから、今年は誰かがやってくれそうな予感がした。

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