【男子ゴルフ】石川遼、米ツアー本格参戦。「結果が得られなければ、日本に戻れない」 (2ページ目)

  • 柳川悠二●文 text by Yuji Yanagawa
  • 益田佑一●撮影 photo by Masuda Yuichi

 ヒュマナチャレンジ開幕直前には、3度目の特別招待枠で、5度目のマスターズ出場が決まった。朗報には違いないが、困惑の表情も見せた。

「僕より世界ランクが高くて特別招待されても良いのではという選手はたくさんいる。(出場権は獲得したが)今まで通り、世界ランクか、優勝のカテゴリーで出場することを目指したい」

 今季初戦に選んだヒュマナチャレンジは、3日間の予選ラウンドを3つのコースに分かれて戦うというもの。予選ラウンドのペアリングはプロとアマチュアが混同し、最終日の決勝ラウンドだけはプロの予選上位70名で争われる。

 前週にハワイで行なわれたソニーオープンではなく、なぜ、こうもイレギュラー形式の試合をシーズンの初戦に選んだのか。

「昨シーズンが終わってからフィジカルのトレーニングに力を入れるためには、どうしてももう一週間欲しかった。この試合に向けては、タイプの異なる3つのコースを、慎重になるべきところは慎重に、罠に気をつけながら攻略したい」

 新たに用具契約を結んだ『キャロウェイ』社製のちょっぴり大人なウェアを着こなし、クラブフィッティングも「順調」と石川は話す。

「シードを保持することが一番大きな目標。そのめどがたって、初めて日本に帰ることができる。この大会から3カ月の間の結果と内容で(シード保持の)確信や手応えが得られれば、日本のツアーにも出たいし、それが得られなければ戻れないと思います」

 石川は不退転の覚悟で、新天地での一歩を踏み出す。

2 / 2

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る