【女子ゴルフ】賞金女王・全美貞「目標は、大好きな日本で永久シードをとること」 (4ページ目)

  • 河 鐘基●取材・文 text by Ha Jonggi
  • 小内慎司●撮影 photo by Kouchi Shinji

――確かに優秀な若い選手はいると思いますが、やはり最近は韓国人選手たちの勢いには勝てません。日本人選手には何が足りないのでしょうか。

「私は、日本人選手だからとか、韓国人選手だからとか、まったく違いを感じることはありません。韓国人選手だからといって、何かが上回っているとも思いません。日本の選手たちは本当に実力がありますし、素晴らしい選手がどんどん出てきています。だから、私自身、うかうかしていられません。どんな若い選手に対しても、同じプロゴルファーとして対等に勝負させてもらっていますし、ひとりのプロとして真剣にぶつかっていくだけです」

――さて、日本の賞金女王になって、今後は世界を目指すのでしょうか。

「韓国から日本に来た際には、いつかはアメリカへ、という思いもありましたが、今は一切そういう考えはありません。メジャー大会には出場したいと思っていますが、アメリカよりも日本のゴルフ界の素晴らしさを知った今、これからも日本ツアーでがんばっていきたいです」

――最後に、今後の目標を教えてください。

「まず来年は、今年よりもいいプレイができるようにがんばりたい。そのために、オフの合宿での体作りとテクニックの強化が大事だと思っています。そして、私のゴルファーとしての夢は、日本で30勝して永久シードを獲得すること。好きな日本でずっとプレイしたいので、そこに向かって一歩一歩進んでいきたいと思っています」

  全美貞(ジョン・ミジョン)/眞露所属
1982年11月1日生まれ。韓国出身。1997年、中学2年生でゴルフをはじめ、わずか4年でKLPGA(韓国女子プロ協会)のプロテストに合格。2005年からは日本女子ツアーに参戦。2年目の2006年、Meijiチョコレートカップで初優勝を飾ると、同年3勝を挙げて賞金ランキング2位となる。以来、トッププロとして活躍し、2012年に悲願の賞金女王に輝く。ツアー通算21勝(日本/韓国ツアー2勝)。身長175cm。血液型A。

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